2005年 03月 22日
参加型に対する疑問:媒体が変わればメディア企業はどう変わるか |
前回のエントリーで、媒体というものの概念に変化が生じているということを書いた。ニュースサイトのように1つのサイトに情報を集めるというパッケージメディアの形から、エントリーごとに縦横無尽につながるアメーバのような形のメディアへ移行しつつある、と書いた。
さてそれでは媒体の形に変化が生じるのなら、メディア企業はどうすべきなのだろう。メディア企業の存在意義、付加価値はどう変化するのだろう。
まずニュースサイトは、それぞれの記事、エントリーが、他のサイト、ブログの記事、エントリーに縦横無尽に結びつきやすくしてあげなければならない。具体的には、個々の記事への自由なリンク、トラックバックを認めるべきだし、RSS配信も始めるべきだろう。
日本でも最も早く記事をブログ化し、トラックバックを認めたニュースサイトは、cnetだった。cnetの元社長、御手洗大祐さんによると、当時は「サイトにアクセスしてきたユーザーは、できるだけサイト内に滞在させるべし。トラックバックで他サイトに逃げさせるのは愚策」という考えが根強かった。それでもパッケージ型メディアの時代の終わりに気づいていた御手洗さんは、トラックバック機能を採用することにしたという。
しかしトラックバックでエントリーを自由に解き放つと、確かにサイト自体のアクセス数は低下する。メディア企業はどうすればいいのだろうか。
1つの対処索は、戦い方を変えることだと思う。これまでは団体競技だった。個々の選手のスタンドプレーよりもチームワークを重視する戦略の方が効果があった。これからは個人戦の時代になるのではなかろうか。力のある選手を集めることが重要になるのだと思う。韓国の報道関係者は有力コラムニストを集めることが大事だと考えている、という話を聞いたことがある。韓国は、日本よりも少し先を進んでいるのかもしれない。
メディア企業の存在価値、付加価値は、新しい才能の発掘、育成に加え、記者・ブロガー・コラムニストが取材、執筆に専念できる体制作り(雑務、法務など)になるのかもしれない。一種のタレントエージェンシーのようなものだろうか。
さてそれでは媒体の形に変化が生じるのなら、メディア企業はどうすべきなのだろう。メディア企業の存在意義、付加価値はどう変化するのだろう。
まずニュースサイトは、それぞれの記事、エントリーが、他のサイト、ブログの記事、エントリーに縦横無尽に結びつきやすくしてあげなければならない。具体的には、個々の記事への自由なリンク、トラックバックを認めるべきだし、RSS配信も始めるべきだろう。
日本でも最も早く記事をブログ化し、トラックバックを認めたニュースサイトは、cnetだった。cnetの元社長、御手洗大祐さんによると、当時は「サイトにアクセスしてきたユーザーは、できるだけサイト内に滞在させるべし。トラックバックで他サイトに逃げさせるのは愚策」という考えが根強かった。それでもパッケージ型メディアの時代の終わりに気づいていた御手洗さんは、トラックバック機能を採用することにしたという。
しかしトラックバックでエントリーを自由に解き放つと、確かにサイト自体のアクセス数は低下する。メディア企業はどうすればいいのだろうか。
1つの対処索は、戦い方を変えることだと思う。これまでは団体競技だった。個々の選手のスタンドプレーよりもチームワークを重視する戦略の方が効果があった。これからは個人戦の時代になるのではなかろうか。力のある選手を集めることが重要になるのだと思う。韓国の報道関係者は有力コラムニストを集めることが大事だと考えている、という話を聞いたことがある。韓国は、日本よりも少し先を進んでいるのかもしれない。
メディア企業の存在価値、付加価値は、新しい才能の発掘、育成に加え、記者・ブロガー・コラムニストが取材、執筆に専念できる体制作り(雑務、法務など)になるのかもしれない。一種のタレントエージェンシーのようなものだろうか。
by tsuruaki_yukawa
| 2005-03-22 21:37