2005年 04月 05日
参加型に対する疑問:人気ランキングだとニュースが娯楽化してしまうか |
ホリエモンがニュースはアクセスランキングで重要性を決めればいいと発言したものだから、それではニュースがエンタテーメント化してしまい、伝えなければならないことが伝わらなくなる、という反論が出ている。ホリエモンはその後、「ランキングのようなもので判断することがあってもいいのではないかと思っている」というように発言を微妙に修正しているようだ。
既に存在するブログポータルと銘打っているところのアクセスランキングなどをみても、人目を引くようなタイトルの記事ばかりが上位にランクインする傾向は確かにある。ニュース性の高い記事が必ずしも上位にくるようにはなっていないようだ・。また以前にこの問題を取り上げたときには、アクセスランキングに上がることでさらにアクセスが集中する、という指摘をいただいた。確かに単純なアクセスランキングで、ニュースの価値を決めることは問題がありそうだ。
しかしグーグルニュースは 一定時間に同じような記事が何本出たかなど100項目以上もある判断基準で、ニュースの重要性を自動的に決めている。グーグルニュースより高度な自動価値判断の仕組みも、今後は次々登場してくるだろう。なのでわたしは、記事の価値を自動的に判断する仕組みに関しては否定的ではない。
しかし実を言うと、自動ランキングの仕組みがどうであれ、自動ランキングが参加型ジャーナリズムの質にそれほど大きな影響を与えるとは思っていない。RSSリーダーを使っている人なら実感していると思うが、ニュースは今後、ニュースサイトではなくブログを通じて知ることが多くなると思う。マスメディアやニュースサイトの価値判断の影響力は相対的に下がりつつあるのではなかろうか。
RSSリーダーを使っていない人は、書籍のベストセラーランキングのことを思い浮かべてほしいと思う。以前は、ベストセラーランキングがそれなりの影響力を持っていた。あと店頭の品揃えも書籍の売り上げに影響を与えた。
ところが最近は、それ以外の要因で本が売れるようになっている。例えばアマゾンのメールマガジン。過去に購入した本の履歴を基に、個々の消費者の好みのジャンンルの本が発売されればメールで知らせてくれるわけだ。まさに好みの本を推薦してくるだけに、ついつい買ってしまう。
アマゾンの「この本を買った人はほかにこんな本を買っています」というコーナーも、購買意欲をそそる。
わたしが最近かった何冊かの本は信頼するブログの書評を読んで購入を決めている。数日前になるが論駄な日々さんのエントリーを読んで、「インターネットは民主主義の敵か」という本を買ってしまった。
本に関する情報流通のルートが増えているわけだ。ベストセラーランキングを参考にしないこともないが、相対的な影響力は大幅に低下している。アマゾンのベストセラーランキングの仕組みが、本当に優れた本を上位に表示していなくても、目くじらを立てて抗議しようとは思わない。
要はマスメディアやポータルだけが情報の関所である時代が終わろうとしているということだ。自動ランキングがあってもいい。多くの人はその価値判断だけに頼らなくなるのだから。
既に存在するブログポータルと銘打っているところのアクセスランキングなどをみても、人目を引くようなタイトルの記事ばかりが上位にランクインする傾向は確かにある。ニュース性の高い記事が必ずしも上位にくるようにはなっていないようだ・。また以前にこの問題を取り上げたときには、アクセスランキングに上がることでさらにアクセスが集中する、という指摘をいただいた。確かに単純なアクセスランキングで、ニュースの価値を決めることは問題がありそうだ。
しかしグーグルニュースは 一定時間に同じような記事が何本出たかなど100項目以上もある判断基準で、ニュースの重要性を自動的に決めている。グーグルニュースより高度な自動価値判断の仕組みも、今後は次々登場してくるだろう。なのでわたしは、記事の価値を自動的に判断する仕組みに関しては否定的ではない。
しかし実を言うと、自動ランキングの仕組みがどうであれ、自動ランキングが参加型ジャーナリズムの質にそれほど大きな影響を与えるとは思っていない。RSSリーダーを使っている人なら実感していると思うが、ニュースは今後、ニュースサイトではなくブログを通じて知ることが多くなると思う。マスメディアやニュースサイトの価値判断の影響力は相対的に下がりつつあるのではなかろうか。
RSSリーダーを使っていない人は、書籍のベストセラーランキングのことを思い浮かべてほしいと思う。以前は、ベストセラーランキングがそれなりの影響力を持っていた。あと店頭の品揃えも書籍の売り上げに影響を与えた。
ところが最近は、それ以外の要因で本が売れるようになっている。例えばアマゾンのメールマガジン。過去に購入した本の履歴を基に、個々の消費者の好みのジャンンルの本が発売されればメールで知らせてくれるわけだ。まさに好みの本を推薦してくるだけに、ついつい買ってしまう。
アマゾンの「この本を買った人はほかにこんな本を買っています」というコーナーも、購買意欲をそそる。
わたしが最近かった何冊かの本は信頼するブログの書評を読んで購入を決めている。数日前になるが論駄な日々さんのエントリーを読んで、「インターネットは民主主義の敵か」という本を買ってしまった。
本に関する情報流通のルートが増えているわけだ。ベストセラーランキングを参考にしないこともないが、相対的な影響力は大幅に低下している。アマゾンのベストセラーランキングの仕組みが、本当に優れた本を上位に表示していなくても、目くじらを立てて抗議しようとは思わない。
要はマスメディアやポータルだけが情報の関所である時代が終わろうとしているということだ。自動ランキングがあってもいい。多くの人はその価値判断だけに頼らなくなるのだから。
by tsuruaki_yukawa
| 2005-04-05 19:37