カテゴリ:参加型ジャーナリズムの時代 |
- 参加型ジャーナリズムの時代[ 2004-08-11 23:36 ]
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2004年 08月 11日
このブログは、参加型ジャーナリズムをテーマにしている。恐らく参加型ジャーナリズムをテーマにした日本で唯一のブログだと思う。このブログでは、わたしが情報を集めてきて、わたしが主張を述べてきた。読者からコメントやトラックバックが寄せられたが、それは新聞の「読者の声」欄のようなものだった。つまりブログという新しいメディアの体裁を取ってはいるが、やっていることは「上から下への情報の一方通行」という従来型メディアとそれほど変わらなかった。
しかし今回、共同通信ブログ問題を調べていている中で、分かっていたはずの事実を再認識し、愕然とした。 それはこのブログの読者の中には、わたしよりも情報収集力、分析力、筆力に勝る人が数多くいるという事実だった。同問題で何が起こったかを時系列に並べてみようと思っていたときに、「Fireside Chat」が一足先に完璧な情報を集めていた。共同編集長の主張とコメントを寄せたユーザーの意見を対比させようと思っていたら、「あざらしサラダ」が既にバランスの取れた議論を行っていた。共同ブログを画期的な試みとして評価する主張を展開しようと思っていたら「カトラー:katolerのマーケティング言論」が、わたしには到底書けそうもない素晴らしい文章を既に書いていた。それでは小池編集長を応援する文章を書こうと考えていたら「週刊!木村剛」に完璧な主張を先に書かれてしまった。わたしにできることは、「これらのブログはわたしの書くものより優れているので、そちらを読んでください」と言うことだけだった。 これまでの職業人生の中での、初めての経験だった。 この経験はわたしの中に2つの感情を呼び起こした。 1つは、敗北感である。商業ジャーナリズムに身を置く自分が、報道を生業とする自分が、ブロガーに勝てなかったのだ。非常に残念ではあるが、どうしようもない事実である。 もう1つの感情は、希望である。ジャーナリズムがまさにこれから変わろうとしているという実感である。報道機関の入社試験にたまたま受かった者だけがジャーナリストになれるという、これまでの閉鎖的なジャーナリズムはやがて幕を閉じる。一般市民を巻き込んだ参加型ジャーナリズムの時代が今まさに来ようとしている。商業ジャーナリズムは市民ジャーナリズムという助っ人を得ることになる。インターネットは決してジャーナリズムの敵ではない。ネットは、ジャーナリズムにとっても、民主主義にとっても、心強い味方になり得るのだ。 < 前のページ次のページ >
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