2004年 10月 14日
紙の新聞の衰退の先に明るい未来―米新聞経営者 |
米南部の新聞社の業界団体Southern Newspaper Publishers Associationの年次総会の様子をAP通信が伝えている(英文記事)。
それによると、米国では紙の新聞の部数が減少傾向にあるらしい。
今回の年次総会では、こうした事実を受け入れ、電子メディア事業などに視野を広げることで新聞社には明るい未来が待っている、というような主張のスピーチが多かったとか。
ネットユーザーの皆さんなら「何をいまさら」と思うかもしれないけど、人間は恐怖の事実を目の当たりにしたら、まずその事実を否定するもの。今回米国の業界団体が事実を事実として認識し前向きに取り組んでいこうという態度を表明したことは、それなりに意義があると思う。
翻って日本の新聞業界はどうだろう。昨年9月に拙著「ネットは新聞を殺すのか」を出したあと、某通信社の編集委員が業界向けの文書の中で「このようなタイトルを容認した人物がこの業界にいたことが信じられない。(中略)抗議していかなければならない」と書いていた。ひょっとしてわたしは、業界の嫌われ者?
それによると、米国では紙の新聞の部数が減少傾向にあるらしい。
Meanwhile, since 1985, daily newspaper circulation has declined from 62.8 million to 55.2 million last year, according to the Newspaper Association of America. The percentage of adults who read newspapers has dropped from 77.6 percent in 1970 to 54.1 percent. 米国の新聞発行部数は1985年の6280万部から昨年の520万部に減少傾向が続いている。新聞を読む成人の割合は1970年には77.6%だったのが、54.1%にまで下がっているという。
今回の年次総会では、こうした事実を受け入れ、電子メディア事業などに視野を広げることで新聞社には明るい未来が待っている、というような主張のスピーチが多かったとか。
ネットユーザーの皆さんなら「何をいまさら」と思うかもしれないけど、人間は恐怖の事実を目の当たりにしたら、まずその事実を否定するもの。今回米国の業界団体が事実を事実として認識し前向きに取り組んでいこうという態度を表明したことは、それなりに意義があると思う。
翻って日本の新聞業界はどうだろう。昨年9月に拙著「ネットは新聞を殺すのか」を出したあと、某通信社の編集委員が業界向けの文書の中で「このようなタイトルを容認した人物がこの業界にいたことが信じられない。(中略)抗議していかなければならない」と書いていた。ひょっとしてわたしは、業界の嫌われ者?
by tsuruaki_yukawa
| 2004-10-14 23:57