2004年 12月 21日
グーグルニュース登場から三カ月 |
グーグルニュースが日本でサービスを始めてからまる3カ月が過ぎた。グーグルニュースがその他のニュースサイトにどのような影響を与えたのかを3カ月後に検証すると約束したが、バタバタしていて今日まで取り掛かることができなかった。申し訳ありません。
グーグルニュースがサービスを開始したのが9月1日。同じ日にわたしは「グーグルがニュースサイト、日本の新聞業界はどう出る?」というエントリーを立てている。その中でわたしは、新聞業界は基本的に記事への直接リンクを禁止しているのに、直接リンクを張っているグーグルニュースに対し、どのような反応をするのだろうか、と問題提起している。
その後、グーグルニュースのリンクを拒否する新聞社が少しずつ増えたので、10月3日に「グーグルニュース、拒否派の勝利?」というエントリーを書いた。これがきっかけになったのかどうかは分からないが、グーグルニュースは日本では失敗したという論調があちらこちらのブログで見られるようになった。わたしは、慌てて10月5日に「グーグルニュースは本領発揮できる日が来る」というエントリーを書き、報道機関のニュースサイトがリンクを受け付ける日がいずれ来ると予測した。
と予測したものの、わたし自身、有力報道機関のほとんどがグーグルのリンクを受け付けるようになるまで少なくとも1年以上かかるのではないか、と考えていた。ところが10月中に毎日新聞の記事がグーグルニュース上に現れるようになり、11月には産経新聞も登場した。そして12月に入ってからだと思うのだが、読売新聞さえもグーグルニュースに顔を出すようになった。これでほとんどの有力報道機関が顔を揃えたわけだ。
この予測は当たったものの、わたしは9月2日の「グーグルニュースの衝撃」というエントリーの中で、このほかに2つの予測を立てている。
1つは、新聞記者がネット上の速報合戦を意識するようになる、というもの。残念ながら、まだその兆候は現れていない。
2つ目は、グーグルニュースがニュースサイトの王座につく、というもの。これに関してネット視聴率調査のネットレイティングス社の萩原社長から最新のアクセス統計をいただいた。エクセルの表にまとめたのを、このエキサイトブログ上にアップしたいのだが、エクセルデータのアップの仕方が分からない。どなたかご存知の方、教えてください。
とりあえず結論だけ言うと、日本での現時点でのニュースサイト最大手はヤフーニュースであり、グーグルニュースの訪問者数はその足元にも及ばないということ。大手新聞社のサイトの訪問者数もグーグルニュースのそれを大幅に上回っている。グーグルニュース経由で新聞社のサイトにジャンプしてくるケースは、新聞社サイトの訪問者全体のわずか数パーセント。日本では新聞社の方がグーグルよりブランド力があり、グーグルニュースに頼ることもないというわけだ。
とはいうものの、グーグルニュース利用者の再訪問率は高い。グーグルニュースは日本でも定番ニュースサイトとして定着する方向にあると言ってもいいだろう。
追記:ネットレイティングス社から提供していただいたアクセス数(ユニークユーザー数)統計を別のウェブページに載せました。
ここで言うアクセス数はページビューではなくユニークユーザー数です。ニュースサイトは一般的に再訪問率が高いので、ユニークユーザー数での比較の方がページビューの比較よりも不利になります。またネットレイティングス社は、ホームユーザーを対象に調査しています。勤務中に会社からアクセスするユーザーが多いサイトには不利になります。
グーグルニュースがサービスを開始したのが9月1日。同じ日にわたしは「グーグルがニュースサイト、日本の新聞業界はどう出る?」というエントリーを立てている。その中でわたしは、新聞業界は基本的に記事への直接リンクを禁止しているのに、直接リンクを張っているグーグルニュースに対し、どのような反応をするのだろうか、と問題提起している。
その後、グーグルニュースのリンクを拒否する新聞社が少しずつ増えたので、10月3日に「グーグルニュース、拒否派の勝利?」というエントリーを書いた。これがきっかけになったのかどうかは分からないが、グーグルニュースは日本では失敗したという論調があちらこちらのブログで見られるようになった。わたしは、慌てて10月5日に「グーグルニュースは本領発揮できる日が来る」というエントリーを書き、報道機関のニュースサイトがリンクを受け付ける日がいずれ来ると予測した。
と予測したものの、わたし自身、有力報道機関のほとんどがグーグルのリンクを受け付けるようになるまで少なくとも1年以上かかるのではないか、と考えていた。ところが10月中に毎日新聞の記事がグーグルニュース上に現れるようになり、11月には産経新聞も登場した。そして12月に入ってからだと思うのだが、読売新聞さえもグーグルニュースに顔を出すようになった。これでほとんどの有力報道機関が顔を揃えたわけだ。
この予測は当たったものの、わたしは9月2日の「グーグルニュースの衝撃」というエントリーの中で、このほかに2つの予測を立てている。
1つは、新聞記者がネット上の速報合戦を意識するようになる、というもの。残念ながら、まだその兆候は現れていない。
2つ目は、グーグルニュースがニュースサイトの王座につく、というもの。これに関してネット視聴率調査のネットレイティングス社の萩原社長から最新のアクセス統計をいただいた。エクセルの表にまとめたのを、このエキサイトブログ上にアップしたいのだが、エクセルデータのアップの仕方が分からない。どなたかご存知の方、教えてください。
とりあえず結論だけ言うと、日本での現時点でのニュースサイト最大手はヤフーニュースであり、グーグルニュースの訪問者数はその足元にも及ばないということ。大手新聞社のサイトの訪問者数もグーグルニュースのそれを大幅に上回っている。グーグルニュース経由で新聞社のサイトにジャンプしてくるケースは、新聞社サイトの訪問者全体のわずか数パーセント。日本では新聞社の方がグーグルよりブランド力があり、グーグルニュースに頼ることもないというわけだ。
とはいうものの、グーグルニュース利用者の再訪問率は高い。グーグルニュースは日本でも定番ニュースサイトとして定着する方向にあると言ってもいいだろう。
追記:ネットレイティングス社から提供していただいたアクセス数(ユニークユーザー数)統計を別のウェブページに載せました。
ここで言うアクセス数はページビューではなくユニークユーザー数です。ニュースサイトは一般的に再訪問率が高いので、ユニークユーザー数での比較の方がページビューの比較よりも不利になります。またネットレイティングス社は、ホームユーザーを対象に調査しています。勤務中に会社からアクセスするユーザーが多いサイトには不利になります。
by tsuruaki_yukawa
| 2004-12-21 23:12
| グーグルニュースの衝撃