情報ソース開示求めアップルがブロガーを提訴 |
ニューヨークタイムズによると、米アップルコンピュータが「AppleInsider.com」などのブロガーを提訴した。同社が開発中の新商品の情報をこれらのブログが報じたとして、情報源を明らかにするようこれらのブログ運営者に求めているようだ。
AppleInsider側の弁護士は、ジャーナリストに認められている情報源の秘匿権はブロガーにも認められるべきだと主張している。
アップルの企業秘密を守りたい気持ちは分かる。しかし法的権利が及ぶのは同社の社員と、秘密保持契約を結んだ取引先だけではなかろうか。それ以外の人間を訴えて裁判で勝てるはずがないのに、と法律の素人のわたしは思うわけです。
なんだか弱い者いじめの臭いもする。新商品の情報を新聞記者がどこかから入手してきてそれを紙面に載せたからといって、「情報ソースを開示せよ」と新聞社を訴えはしないだろう。そんなことで訴えられたら新聞社は言論の自由を守るために、徹底抗戦するのは明らかだからだ。
ブロガーにジャーナリストと同様の秘匿権を与えるべきかどうかは今後議論されることになるのだろうが、ブロガーはしばらくの間は、いじめられやすい存在なのかもしれない。