ライブドア堀江社長が目指す報道の形 |
ライブドアは、ニュースや議論の場を提供するだけで、ライブドア自体が何らかの政治的主義主張を展開するわけではないと思う。主義主張を展開するのは、その場で言論活動する市民記者やブロガーになるのではなかろうか。わたし自身も、参加型ジャーナリズムのサイトととはそういう形であるべきだと思う。運営者が主義を掲げるとしたら、言論活動に一切口を挟まない、ということだけにすべきだと思う。
そんな中、「時代はブログる」(須田伸著、アメーバブックス、1月31日発売)という本の中で堀江社長がインタビューに答えているというので、読んでみた。インタビュー記事のタイトルは「『僕が考えるメディアのあるべき姿』ライブドア・堀江貴文社長」(P141)。やはり堀江社長は、同じようなことを考えていた。以下引用。
-ライブドアの「報道」と、既存メディアの「報道」の違いは何ですか?。
我々は「世の中をこうしよう」というような意思を働かせない、本当の意味での媒介者、「メディア」になる。変なバイアスをかけるようなことはしません。
発信者の意見をそのまま伝える、それがメディアの使命です。事実かどうか、それは神様にしかわからない。それなのに、現在の報道は「記者が真実を伝える」という隠れ蓑を使って、自分の書きたいように書いているのです。彼ら記者が納得しないと、それは真実ではないわけです。
でも、実際にはそれは単にその記者の目から見た「あるべき世界」でしかない。なのに、それが真実になってしまう。何が本当なのか、真実かなんてことは、神様にしか分からないことです。
メディアは生の情報をそのまま出して、ユーザーがどう思うか、判断するかに委ねるべきです。強力なブランド力があるメディアの人たちがバイアスをかけると、一般の人はその意見に扇動されやすい。それは極めてアンフェアだし、危険なことです。
そういう意思が介在しないメディア組織をつくらないといけない