米AOLがオープンサイトに |
今までは、ID、パスワードで一部コンテンツへのアクセスを制限していた。
ちょっと遅すぎませんか、というのが正直な感想。米AOLというとパソコン通信時代の覇者だが、インターネット時代に突入したころからいずれオープンなサイトに駆逐されるだろうという予測があった。その時点で戦略転換すべきだった。
なぜできなかったのか。業績が拡大していたからだ。AOLはその使いやすさが初心者に受けて、インターネット時代になってユーザーが減少するどころか、かえって増えていった。当時のインターネットの使いづらさが、AOLに有利に働いたわけだ。
しかし、これがよかったのか、悪かったのか。AOLは戦略転換の時期を逃してしまう。その後もクローズド戦略を続け、気がつけばヤフーの台頭を許してしまった。そして初心者はネットに慣れるにしたがってAOLを解約し、AOLの凋落の道が始まったのだった。
ヤフーが台頭し始めたころにオープン戦略に転換していれば、AOLの覇権は今でも続いていたかもしれない。
日本では同様のことがniftyにいえるのかもしれない。パソコン通信時代の覇者niftyはなぜヤフーの台頭を指をくわえてみていたのだろうか。
時代の流れを読み、ときには非常に大胆な戦略に打って出るー。業績のいいときこそ、必要なことではないだろうか。