米ヤフーの有料コンテンツ検索 |
スタート時に検索できるのは次の有料コンテンツ。
* ConsumerReports.org
* The Wall Street Journal Online
* TheStreet.com
* The New England Journal of Medicine
* IEEE
* Forrester Research Inc
* Financial Times
今後、検索可能になるのは次のコンテンツ
* Factiva
* LexisNexis AlaCarte (the pay as you go service)
* Thomson Gale
* ACM (Association for Computing Machinery)
検索結果には見出し程度の情報が表示されるが、本文を読むには該当データベースサービスのメンバーになるか、1本幾らという金額を支払わなければならない。
FactivaやLexisNexist自体が、多くの報道機関や調査機関の有料コンテンツを集めた大型有料データベースだが、それさえも取り込んだ超大型有料データベースになるわけだ。
デジタルコンテンツ時代は、1、2社のインテグレーターと無数のコンテンツ提供者の2種類のビジネスモデルに分かれる。これまで有料情報のインテグレーターの座に君臨してきたFactivaやLexisNexistが米ヤフーの軍門に下るということなのだろうか。確かに知名度やユーザー数、リーチなどの面でヤフーやグーグルに勝てないもんなあ。
ただヤフーが成功するかどうかはまだ不透明。かなり多くのデータベースの有料情報を含むようになるものの、含まれない情報もまだまだ多い。コンテンツ候補を見るとビジネス情報が中心で、学術情報はそれほど多くないように思われる。
反対に学術情報のデータベース構築を進めているのが米グーグル。米国の有力図書館の蔵書をすべてデジタル化し検索可能にするというプロジェクトを進めている。
究極の有料情報サービスの形を想像してみよう。まずビジネス情報、学術情報の両方が検索できて、しかもユーザーの属性を理解してユーザーが必要としているような情報を的確に表示する。それぞれの情報ソースと契約する必要はなく、インテグレーター1社と契約するだけで代金の支払いを代行してくれる。記事1本当たりの課金に加え、定額制使い放題のサービスも欲しい。検索結果のページには無料コンテンツの検索結果も表示され、ユーザー自身がどちらを読むのか選択できる。そして何よりも、存在する有料情報のすべてを検索できることが大事だ。
こうしたサービスが登場すれば、多分利用する人は多いだろうな。わたしは絶対に利用すると思う。こうしたサービスの提供者、インテグレーターにはだれがなるのだろうか。やはりヤフーかグーグルなんだろうか。報道機関はコンテンツ提供者、One of Themになるしかないのだろうか。
参考情報:SerchEngineWatchの記事「Yahoo Search Subscriptions Brings Premium Content Into Web Search」