2005年 09月 25日
広告の概念を超える広告 |
▼広告の概念を超える広告
さてここまでは、既存の広告の概念を使って、広告の近未来を予測してみた。しかし広告がいつまでも今のままであり続けることはないだろう。
ネット上にアフィリエイト広告というものがある。一見すると普通の広告だが、ショッピングサイトなどにリンクされていて、クリックするとショッピングサイトに飛んで、そこで買い物ができるようになっている。
普通のバナー広告は、ページビューの数に従って料金が媒体側に支払われる。広告が見られた回数が多ければ多いほど広告収入が増える仕組みだ。
一方アフィリエイト広告は、リンクをクリックし広告主のサイトにジャンプする回数に従って広告料が支払われる。広告主のサイトで実際に買い物をした回数や売り上げに従って広告料が支払われることもある。
アフィリエイト広告は、広告だけではなく、ショップへの誘導も行う。ブログ本文で商品に言及すれば、販売員の役割も果たすことになる。つまり広告でもあり物販の一部でもある。
このように、広告と物販の境目があいまいになってきている。さらにはマーケティングの境目もあいまいになるだろう。将来はネット上で消費者の意見を聞き、個々人の嗜好に従って広告を表示し、それに興味を持った人には物販のサイトへ誘導するというようになるだろう。1つのバナー広告が、マーケティング、広告、物販のすべてを実行する、というようなものも出てくるかもしれない。
つまりマーケティング、広告、物販が、一体化する方向にあるのだと思う。この一体化したものを何と呼べばいいのだろうか。やはり物販ではないだろうか。物販のために、マーケティング、広告があるのだから。
新聞、テレビといったこれまでのマスメディアは、紙面や時間の制約がある上、情報の一方通行だったので、マーケティングや物販を媒体上で展開しづらい面があった。だから広告だけが分離されてメディアと合体した。
ところがインターネットというメディアには紙面や時間の制約がなく、情報は双方向。マーケティングや物販が、広告と結びつくのは自然な流れだと思う。
バナー広告という雑誌、新聞広告をネット上に横滑りさせただけのような広告は、まだわれわれの発想が従来メディアから抜け切れていないからネット上に発生したのだと思う。いずれわれわれがネットの特性を十分理解できるようになれば、ネットらしいマーケティング+広告+物販の形が登場するのだろう。
著者注:間違いの指摘やご意見をいただければ幸いです。参考「本を書きます」
このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
さてここまでは、既存の広告の概念を使って、広告の近未来を予測してみた。しかし広告がいつまでも今のままであり続けることはないだろう。
ネット上にアフィリエイト広告というものがある。一見すると普通の広告だが、ショッピングサイトなどにリンクされていて、クリックするとショッピングサイトに飛んで、そこで買い物ができるようになっている。
普通のバナー広告は、ページビューの数に従って料金が媒体側に支払われる。広告が見られた回数が多ければ多いほど広告収入が増える仕組みだ。
一方アフィリエイト広告は、リンクをクリックし広告主のサイトにジャンプする回数に従って広告料が支払われる。広告主のサイトで実際に買い物をした回数や売り上げに従って広告料が支払われることもある。
アフィリエイト広告は、広告だけではなく、ショップへの誘導も行う。ブログ本文で商品に言及すれば、販売員の役割も果たすことになる。つまり広告でもあり物販の一部でもある。
このように、広告と物販の境目があいまいになってきている。さらにはマーケティングの境目もあいまいになるだろう。将来はネット上で消費者の意見を聞き、個々人の嗜好に従って広告を表示し、それに興味を持った人には物販のサイトへ誘導するというようになるだろう。1つのバナー広告が、マーケティング、広告、物販のすべてを実行する、というようなものも出てくるかもしれない。
つまりマーケティング、広告、物販が、一体化する方向にあるのだと思う。この一体化したものを何と呼べばいいのだろうか。やはり物販ではないだろうか。物販のために、マーケティング、広告があるのだから。
新聞、テレビといったこれまでのマスメディアは、紙面や時間の制約がある上、情報の一方通行だったので、マーケティングや物販を媒体上で展開しづらい面があった。だから広告だけが分離されてメディアと合体した。
ところがインターネットというメディアには紙面や時間の制約がなく、情報は双方向。マーケティングや物販が、広告と結びつくのは自然な流れだと思う。
バナー広告という雑誌、新聞広告をネット上に横滑りさせただけのような広告は、まだわれわれの発想が従来メディアから抜け切れていないからネット上に発生したのだと思う。いずれわれわれがネットの特性を十分理解できるようになれば、ネットらしいマーケティング+広告+物販の形が登場するのだろう。
著者注:間違いの指摘やご意見をいただければ幸いです。参考「本を書きます」
このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
by tsuruaki_yukawa
| 2005-09-25 12:38
| 本の原稿