グーグルニュースのビジネスモデル

▼グーグルニュースのビジネスモデル
　グーグルニュースのページには広告が掲載されていない。掲載されていないから、営利目的ではない。営利目的ではないので、報道機関の業務の妨害ではない。という考え方なのだろう。
　営利目的ではないとなると、なぜこのようなニュースサイトを構築したのだろうか。実は、グーグルは別のところで収益が上がるように工夫している。
　グーグルは一部報道機関とコンテンツ連動広告の配信契約を結んでいる。コンテンツ連動広告とは、報道機関のサイト上の記事の内容をグーグルのコンピューターが自動認識し、記事の内容に沿った広告をグーグルが配信するという仕組みだ。
　例えば、報道機関のサイト上のスポーツ関連の記事の横には、スポーツ用品メーカーの広告を自動的に表示する、というものだ。グーグルのリチャード・チャンさん「グーグルニュースを通じてユーザーが報道機関のサイトへジャンプし、そこでコンテンツ連動広告を見てくれれば、報道機関とグーグルの双方の広告売上増につながる」という。とはいうものの、日本の現状では報道機関に入ってくるコンテンツ連動広告の売り上げは微々たるもの。ヤフーなどのポータルサイトへの記事配信料に比べればすずめの涙程度だ。
著者注：本として出版するための原稿ですが、未完成なものです。間違いの指摘やご意見をいただければ幸いです。参考「本を書きます」



このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。