2004年 06月 07日
ビジネスモデルが説明できるときにはもう遅い |
インターネット上のビジネスは、うまく行き始めると急速に拡大する。また比較的だれでも低コストで簡単に参入できるので、ビジネスモデルとして説明がつく形になれば競合者の参入が相次ぐ。だから、ビジネスがうまくいくか保証できないけれど第六感的にうまく行くんじゃないかと思った時点で、動かなければならない、と思う。ビジネスモデルが見えない時点で動かなければならないのだが、そんなこと「秀才の合議制」を採用するほとんどの企業じゃ無理。そういうジレンマを日々感じている。
同じようなことを楽天の田中良和さんがブログに書いていたので、抜粋します。田中さんは、恐らくわたしより20歳近く年下なんでしょうが、私が尊敬する人物の一人です。
同じようなことを楽天の田中良和さんがブログに書いていたので、抜粋します。田中さんは、恐らくわたしより20歳近く年下なんでしょうが、私が尊敬する人物の一人です。
ただ、非常にあたらめて感じさせられたのは、「ビジネスモデルがあるときには、大資本が入ってくるから遅い」という、その後のコメントで、自分的に気づきがあったので、ここに残しておきます。
【1】まず、ビジネスモデルではなく、まずは、世の中に「価値」が生まれる
【2】インターネットの特性により、(たとえば、ボランティアが無数にいるのかも知れなし、ヴァイラルに集客するのかもしれない)「価値」がどんどん増大していく
【3】大概、こうやって価値がかなり大きくなってくると、お金に変換できるロジック=ビジネスモデルが発見され始める
【4】(3)の時点で参入した場合は、他の多数の参加者と同時に参入するため、非常にコンペティティブである
【5】つまり、(3)が発見される前の(2)で状態で、(3)を生み出せるかを賭けて、価値の提供側にまわれるかどうか、が多くの競争相手を出し抜くチャンスで、賭けないことには、(3)で参入しても美味しくないことになるだけ
【結論】
インターネットの、1)誰でも、(2)無料(=かなりの低コスト)で参入可能、(3)価値の存在は、自動的に無料で伝染していく、という因子が、【1】と【2】の状態をつくりやすい、というのが、インターネット特有(?)の状況でおきやすい。
よって、ビジネスモデル不在でも、最終的な「価値」の大きさが理解できた時点で、参入しなければ、【3】で果実を得ることはできない場合も多い
by tsuruaki_yukawa
| 2004-06-07 09:58
| ビジネスモデル