超流通 |
森亮一・筑波大名誉教授とスーパーコンテンツ流通の三瓶徹社長の談話から。
コンテンツを「所有する」ことに対価を支払うのではなくて、「使用する」ことに対価を支払う仕組みです。簡単に言うと、世の中の全部のコンテンツを電子的なレンタル制にしましょうということです。料金の支払い方法は、毎月いくら支払うとか、利用するごとにいくら支払うとか、いろいろなやり方が考えられますね。こういう仕組みを実現するためには、暗号化とそれを解く鍵をしまっておく金庫、しかも誰にも絶対破れない金庫が必要になってくるのです。これが、最近言われている超流通のひとつの形ですね。
超流通では、コンテンツと暗号が別々に流通し、消費者はコンテンツだけを先に入手できる。しかしそれを利用する場合には、暗号を解く鍵が別に必要になる。その鍵は例えば、料金を支払うことで入手できる。そういうものなのですね。
こういう仕組みでニュースを販売できないだろうか。それも時間軸で価格が異なるというルールで。だれよりも早くニュースを入手したい人はそれなりの対価を支払い、古くなったニュースはただ同然になるというように。恐らく音楽や映画でこういう仕組みが実現されれば、それに便乗する形でニュースも販売できるようになるのかもしれない。