共同通信編集委員室のブログが大変 |
この日記のBlog版が載っているlivedoor Blogというサイトの「社長日記」というコラムだ。(株)ライブドアCEOの堀江という人が毎日書いていて、本人の写真も載っている。内容はといえば「トータルワークアウト」(清原選手や千代大海がやっているフィットネスだろう)をやって筋肉がどうなったの、上海に行って何を食ったの、マッサージがどうの、映画や芝居を見てどうだったのだ。
もちろん、ご商売のことも書いておられるが、はっきり言って、これこそ「スノッブ」以外の何ものでもないと僕には思える。要するに「成功した青年実業家とは、こういうふうにしているものなんだよ」というやつだ。たしかに、livedoorはBlogで成功しているようだし、僕もこうした新しいメディアが広がってほしいとは思う。が、そのこととこのことは全く別だ。いかに商売がうまくいっているといっても、この程度の内容を載せて、結果的に若い人たちをだまくらかすのはちょっとどうかと思う。さらに言えば、社長の日記をトップページにシルエット入りで紹介しているというのは、一体どういう神経だろうか。
ちょっと言いすぎたかもしれないが、こういうのが鼻持ちならないというやつだ。読んでいる人たちにはぜひ言いたい。こんなのにだまくらかされていてはいけない!
これを読んでわたしは「ふーん、そういう風に感じる人もいるんだ」程度の感想しか持たなかったが、これを書いている時点で共同通信編集委員室のブログにコメントが144件も寄せられている。ネットで言うところの「お祭り」が起こっているわけだ。
ざっと目を通したが批判的なものがほとんど。どうやら共同通信という看板を掲げた上でのライブドアの社長批判ということが、多くの読者の気に障ったようだ。
現時点でこうした批判に対する釈明はないのだが、このことに対しても「なぜ無視するのか」といった批判が多く寄せられている。それ以降の書き込みに対しても批判的なコメントが続いており、今のところ事態が収集する兆しはない。
なぜこのようなことが起こるのだろうか。共同通信の看板を掲げなければよかったのか。ライブドア堀江社長の書き込みが雑誌のコラムであれば、批判してもよかったのだろうか。ネットユーザーのマスコミ嫌いは根深く、マスコミ人の発言はすべて批判されるのだろうか。
報道機関はどのような形でブログを始めとする個人の情報発信と付き合えばいいのだろうか。残念ながらわたし自身まだ答えを見出せていない。ある程度考えがまとまれば、またこの場で発表したい。