ライブドアが参加型ジャーナリズム

　わたしが夏休みをとっている間に、このブログにとって重要な発表があったようだ。
ライブドア、報道部門を設置（発表文）から

　従来のポータルサイトにおけるニュースコンテンツは、報道機関が取材編集したコンテンツを購入して掲載するサービスがほとんどでしたが、当社はこうした従来のサービスに加え、独自の視点に基づく報道コンテンツを提供してまいります。

　今後、10月までに「livedoor ニュース」のコンテンツを順次拡張し、11月をメドに独自の報道部門(約40人体制)を設置いたします。また、一般の方でも記者登録することによって記事を投稿できるシステムの開発を進め、近日中にスタートする予定です。
記者登録には規定の研修が必要で、既存の報道機関とは異なる視点から多様なニュースを取り上げることによって、新しいスタイルのニュースコンテンツを提供していきたいと考えております。（登録を目指す方々への講習・研修制度や記事に対する評価制度など、記事の品質を高めるため様々な工夫も用意してまいります。）また、大手マスメディアが扱いきれない多様なニュースを取り上げることによって、ジャーナリズムのあり方に一石を投じるものと考えています。

（中略）

●コラム
今後、ネット上で独自のジャーナリズム活動を展開している個人・法人と提携し、読み応えのあるコラムを掲載いたします。

　InternetWatchの報道によると、「デスクには経験者を、記者は新人を中心に採用する予定。定年退職した記者の再雇用も積極的に行なう」という。あれ、この記者ＯＢを使うというアイデア、どこかで聞いたことがある。〇〇新聞さん、先を越されそうですね。


以下はライブドアの人材募集のページから

募集職種: livedoorニュース・報道センターの記者
仕事内容: ・独自取材による報道(国際、政治、経済、社会、他)
(例えば経済が専門の方の場合)
・財務省や金融庁など主要経済官庁、財界、日銀、経済統計、株、為替、債券などマーケット、格付などの取材
・企業の決算発表や提携、経営、新事業などの企業ニュース取材
・国会、自民党、官邸などの取材
応募条件: ・未経験者も可（経験者優遇）
・専門分野をお持ちの方
・基本的なインターネットの知識がある方
雇用形態: 正社員
勤務地: 東京都


株式会社ライブドア （旧社名：エッジ株式会社）
募集職種: livedoorニュース・外電ニュースの翻訳者(英日)
仕事内容: 欧米やアジアの政治・経済ニュースの英語から日本語への翻訳
応募条件: ・基本的にニュース速報ができる方（未経験者も可）
・新聞社、通信社、雑誌社などでの記者経験がある方（英語力のある方優遇）
・経済および金融の専門用語を理解している方。
・基本的なインターネットの知識がある方。(ブラウザ、メーラーの利用など）
雇用形態: 正社員
勤務地: 東京都


株式会社ライブドア （旧社名：エッジ株式会社）
募集職種: livedoorニュース・報道センターのデスク
仕事内容: ・報道テーマの設定
・記者数名のチームを編成しての独自取材
・記事の編集
・社内記者、社外ライターのマネジメント
応募条件: ・新聞社、通信社などでのデスク経験がある方
・国際・政治・経済・社会などでひとつの専門分野をお持ちの方
・基本的なネットリテラシーをお持ちの方
雇用形態: 正社員
勤務地: 東京都


株式会社ライブドア （旧社名：エッジ株式会社）
募集職種: livedoorニュース・編集制作チーム
仕事内容: ・livedoorNEWSの運用全般
・PVを上げる企画の立案～実施
応募条件: ・WEBサービスの立上げ又は運営経験がある方
・新聞社、通信社、雑誌社などでの記者経験がある方(未経験者も可)
・コピーラーター、企画営業の経験がある方優遇
雇用形態: 正社員
勤務地: 東京都

　韓国の市民ジャーナリズム「オーマイニュース」を真似た国内の試みは、これまでにもあった。だが知名度の低さなどが原因で、オーマイニュースほどの影響力を持っていない。
　その点ライブドアは、今日本で最も元気のいいＩＴ企業の１つ。知名度も急速に上がってきている。ライブドア発参加型ジャーナリズムの今後に注目したい。


P.S.　このブログのスタート当初、読者は新聞関係者がほとんどだった。でも最近は新聞関係者以外の読者の方が圧倒的に多くなったのではないだろうか。寄せられるコメントやメールをみても、新聞関係者以外の読者のほうが断然元気がある。
　新聞関係者のみなさん、このライブドアの試みに関しても言いたいことはたくさんおありだと思います。匿名でも結構ですし、非公開コメント（わたし以外の人には公開されない仕組みになっています）でも結構ですから、議論にぜひ参加してください。