2004年 12月 31日
２００４年末に考えるニュースサイトの形 |
いよいよ２００４年も終わり。５月にこのブログを立ち上げてから、いろいろな方との議論や情報提供を通じて、近未来の参加型ジャーナリズムの形を模索し続けてきた。まだまだ「必ずこうなる」という確信はないものの、「まずはこうなるのではないか」というようなおぼろげな形は見えてきたように思う。
自分の考えがどのように変化していくのかを記録する意味でも、節目ごとの「今考えるニュースサイトの形」をここに書き述べたいと思う。
▼ニュースを分かりやすく
「政治や、経済、国際ニュースは難しい」という意見をよく耳にする。既存のニュースメディアは、ニュースを分かりやすく伝えようとは努力している。それでも紙面や時間などの制約から、十分に分かりやすく伝えきれていない。ネットにはそうした制約はない。ネット上ならもっともっと分かりやすく伝えることが可能なはずだ。
簡単なところでは、記事の最後に関連する過去記事の一覧をつけることで、読者の「もっと詳しく知りたい」というニーズに一部応えられるだろう。
ただ過去記事を並べるだけではなく「大きな流れの中でこの記事はどういう意味があるのか」という視点で記事を集めてきても面白いかもしれない。
同じニュースでも「子供向け」「専門家向け」などといった難易度別に書き分けたり、並べ替えてもいいかもしれない。
▼ニュースを面白く
ニュースを面白くするといっても、ワイドショー的なサイトにするという意味ではない。ブログを書いたり読んだりするユーザーのみなさんならもうお気づきと思うが、ブロガー同士の紳士的な議論は読んでいて面白い。しかもいろいろな側面からの意見が出てきて、ニュースを立体的に深く理解できる。
これまでにも参加型ジャーナリズムは議論型ジャーナリズムであると主張してきた。ニュースをめぐる意見の対立を分かりやすく見せて、ニュースを面白く伝えるサイトというものが出てくるような気がする。
▼掲示板、ブログ、新しいコミュニケーションツール
具体的な形としては、韓国オーマイニュースが実現しているサイトや、ライブドアニュースセンターが目指すサイトのようになるのかもしれない。
掲示板やブログのほか、新しく出てくるであろうコミュニケーションツールも次々と搭載していけばいいだろう。ブログ専門の検索エンジンや、ニュース専門の検索エンジン、ネット世論解析ソフトなど、新しい技術も次々と搭載していくべきだ。
▼ビジネスモデル
今、国内最大のニュースサイトはヤフーデイリーニュースである。しかしヤフーという巨大ポータル内に存在するからアクセスが高いという面もあると思う。日本では「ニュースならここ」というデファクトニュースサイトはまだ存在していないと思う。
つまりまだどこもニュースサイトの天下を取れていないということだ。戦国時代といってもいいだろう。（だれもそこまで真剣になっていないという意見もあるが。笑）
ニュースサイトがどこもあまり儲かっていないのは、今はまだどんぐりの背比べ状態だからだ。わたしは、デファクトのニュースサイトになったところは、広告だけでも必ず儲かると思う。その一方で、それ以外のサイトはまったく儲からなくなるだろう。
個人のブロガーの中でも、優秀なブロガーがブログだけで生活できる時代もいずれくるだろう。米国では有名ブロガーに企業スポンサーが付き始めたし、効率のよいブログ向け広告の仕組みの開発も進められている。
とここまで書いて賢明な読者のみなさんならもうお気づきだと思うが、このスキームの中心に既存報道機関の存在、もしくは既存報道機関から配信されたニュースの存在がある。「マスゴミなどなくてもジャーナリズムを実践できる」と思う方もいらっしゃることだろう。ただわたしは、近未来形としては既存報道機関を組み込んだ形がもっとも可能性があると思っている。
既存の報道機関が不要な、もっと遠い未来の参加型ジャーナリズムの形に関しては、また別の機会に考察してみたい。
初めにも書いたが、これは現時点でのわたしのおぼろげな思いでしかない。突っ込みどころ満載なのは十分にわかっている。というより、どんどん突っ込んでいただきたい。議論をすることで、参加型ジャーナリズムのサイトの形がより鮮明に見えてくるのだと思う。
自分の考えがどのように変化していくのかを記録する意味でも、節目ごとの「今考えるニュースサイトの形」をここに書き述べたいと思う。
▼ニュースを分かりやすく
「政治や、経済、国際ニュースは難しい」という意見をよく耳にする。既存のニュースメディアは、ニュースを分かりやすく伝えようとは努力している。それでも紙面や時間などの制約から、十分に分かりやすく伝えきれていない。ネットにはそうした制約はない。ネット上ならもっともっと分かりやすく伝えることが可能なはずだ。
簡単なところでは、記事の最後に関連する過去記事の一覧をつけることで、読者の「もっと詳しく知りたい」というニーズに一部応えられるだろう。
ただ過去記事を並べるだけではなく「大きな流れの中でこの記事はどういう意味があるのか」という視点で記事を集めてきても面白いかもしれない。
同じニュースでも「子供向け」「専門家向け」などといった難易度別に書き分けたり、並べ替えてもいいかもしれない。
▼ニュースを面白く
ニュースを面白くするといっても、ワイドショー的なサイトにするという意味ではない。ブログを書いたり読んだりするユーザーのみなさんならもうお気づきと思うが、ブロガー同士の紳士的な議論は読んでいて面白い。しかもいろいろな側面からの意見が出てきて、ニュースを立体的に深く理解できる。
これまでにも参加型ジャーナリズムは議論型ジャーナリズムであると主張してきた。ニュースをめぐる意見の対立を分かりやすく見せて、ニュースを面白く伝えるサイトというものが出てくるような気がする。
▼掲示板、ブログ、新しいコミュニケーションツール
具体的な形としては、韓国オーマイニュースが実現しているサイトや、ライブドアニュースセンターが目指すサイトのようになるのかもしれない。
掲示板やブログのほか、新しく出てくるであろうコミュニケーションツールも次々と搭載していけばいいだろう。ブログ専門の検索エンジンや、ニュース専門の検索エンジン、ネット世論解析ソフトなど、新しい技術も次々と搭載していくべきだ。
▼ビジネスモデル
今、国内最大のニュースサイトはヤフーデイリーニュースである。しかしヤフーという巨大ポータル内に存在するからアクセスが高いという面もあると思う。日本では「ニュースならここ」というデファクトニュースサイトはまだ存在していないと思う。
つまりまだどこもニュースサイトの天下を取れていないということだ。戦国時代といってもいいだろう。（だれもそこまで真剣になっていないという意見もあるが。笑）
ニュースサイトがどこもあまり儲かっていないのは、今はまだどんぐりの背比べ状態だからだ。わたしは、デファクトのニュースサイトになったところは、広告だけでも必ず儲かると思う。その一方で、それ以外のサイトはまったく儲からなくなるだろう。
個人のブロガーの中でも、優秀なブロガーがブログだけで生活できる時代もいずれくるだろう。米国では有名ブロガーに企業スポンサーが付き始めたし、効率のよいブログ向け広告の仕組みの開発も進められている。
とここまで書いて賢明な読者のみなさんならもうお気づきだと思うが、このスキームの中心に既存報道機関の存在、もしくは既存報道機関から配信されたニュースの存在がある。「マスゴミなどなくてもジャーナリズムを実践できる」と思う方もいらっしゃることだろう。ただわたしは、近未来形としては既存報道機関を組み込んだ形がもっとも可能性があると思っている。
既存の報道機関が不要な、もっと遠い未来の参加型ジャーナリズムの形に関しては、また別の機会に考察してみたい。
初めにも書いたが、これは現時点でのわたしのおぼろげな思いでしかない。突っ込みどころ満載なのは十分にわかっている。というより、どんどん突っ込んでいただきたい。議論をすることで、参加型ジャーナリズムのサイトの形がより鮮明に見えてくるのだと思う。
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by tsuruaki_yukawa
| 2004-12-31 08:04
