2004年 05月 24日
サウスキャロライナ大学の研究 |
#
by tsuruaki_yukawa
| 2004-05-24 10:24
検索
カテゴリ
このブログについて 参加型ジャーナリズムの時代 参加型ジャーナリズムの課題 書評をめぐる論争 報道機関ライブドア 共同ブログ騒動 参加型ジャーナリズムの形 新聞「牛丼」論 グーグルニュースの衝撃 参加型ジャーナリズム ライブドアのメディア戦略 新聞はポータルを目指すべき ビジネスモデル ブログ マスコミのブログ採用例 テクノラティ オーマイニュース 技術動向 報道機関への提言 読者と記者の会話 紙はなくなるのか 草の根ジャーナリズムの例 本の原稿 トラックバックセンター お知らせ・つぶやき メール、連絡先 プロフィール 最新のトラックバック
以前の記事
2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 2004年 06月 2004年 05月 フォロー中のブログ
ライフログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2004年 05月 24日
ウェブログの特徴を示せ、という質問に対し、わたしは次の3つを挙げることにしている。
(1)操作が非常に簡単で、メールの送受信ができる人ならだれでも自分のブログを持てる (2)ブログ同士の横の連携が非常にしやすい (3)RSSに対応している RSSがどういうものであるのか興味のある人はグーグルで検索して調べてもらうとして、一般ユーザーは「記事配信の仕組み」という程度の理解でいいと思う。 ブログを注意深くみると、端の方に「RSS」や、「XML」、「RDF」、「syndicate」、「このウェブログと連携する」などといった小さな表記がある。これにカーソルを当て右クリックし、「ショートカットをコピー」を選択する。コピーしたデータを「RSSリーダー」や「RSSアグリゲーターと呼ばれる専用ソフトの該当するところに貼り付ける。これでこのブログからの記事受信の手続きが完了したことになる。 あとは「RSSリーダー」が10分程度の間隔定期的にネット上を自動巡回し、最新の記事、書き込みを集めてきて表示してくれる。ちなみにわたしの場合、bloglinesというRSSリーダーを使っており、現在64の報道機関やブログの最新の記事を読める状態にしている。1日当たり数百本の記事にざっと目を通すことになる。64すべてのサイトにアクセスしてまわるより、大幅な時間の節約になる。 先に書いたように、記事受信手続きは、コピーと貼り付けという方法で簡単にできる。受信解除もボタン1つで簡単にできる。面白そうなブログを探してきては受信手続きをし、しばらく読んだが面白くなかったブログはすぐに受信解除する。常に受信リストを入れ替えている。最初は日本の大手新聞社のサイトをすべて受信することにしていたが、同じような記事が多いのでA新聞を残して他は受信解除してしまった。 日本のマスコミでRSSデータを配信しているのは、朝日新聞、日経BPだけ。あとは、ネットユーザーのボランティアが読売新聞や産経新聞などの記事をRSSに自動変換し配信する仕組みを勝手に作っている。(著作権法上問題あるかもしれない。でも、反対にRSSデータを作ってももらえない報道機関というのも寂しい) さてブログとRSSという技術が、個人ホームページやメールといったこれまでの個人の情報発信よりも優れている点が2つある。 1つは押し付けがましくないこと。携帯電話ほどではないにしろ、メールは忙しくてもおかまいなしに送られてくる。スパムメールという迷惑メールも日増しに増えている。 RSSリーダーの場合は、受信手続きを取ったブログや報道機関のリストの横に「未読」の記事数が表記されるだけ。自分の都合のいいときに記事を読める。押し付けがましさがない。 2つ目は、個人ホームページのように「せっかくアクセスしたのに以前読んだものから更新されていなかった」というようなことがない。RSSリーダーには、以前読んだとき以降に更新された記事の本数が表示される。更新後の記事数が0だと、アクセスする必要がない。 ビル・ゲイツの講演録を読んでも、彼はこの2点を評価し、「コミュニケーションツールが次々と改良されている」としている。 さてマイクロソフトは、ブログ技術にどう取り組むのだろうか。当初は、2006年発売予定の次期ウィンドウズにRSSリーダーが標準装備されるものとみられていた。しかしゲイツの講演記録を読むと、RSSリーダーはウィンドウズではなく、アウトルックやアウトルックエクスプレスといったメールソフトに組み込まれる可能性が高いように思われる。 これは報道機関にとって何を意味しているのか。 それはRSSリーダーを使った情報収集というものが、ネットおたくだけではなく、一般のユーザーにも広く普及する可能性が高いということだ。 そうなれば、記事への直接リンク、直接アクセスが「常識」になる。「アクセスはトップページからお願いします」という但し書きが、非常に滑稽なものにみえてくるだろう。 報道機関のサイト側も、トップページからではなく個別の記事からサイトへ飛んでくる人が増えることに対応し、サイト構成、ページ構成を考え直す必要が出てくるだろう。 訂正:rss配信しているマスコミから毎日新聞を抜きました。申し訳ありませんでした。 #
by tsuruaki_yukawa
| 2004-05-24 08:35
2004年 05月 22日
新しい技術が登場しそれに対抗する技術が乱立する中で、デファクトスタンダード(事実上の標準技術)が確立し、IT業界の新しい歴史が始まる瞬間というものが存在する、と私は考えている。その瞬間とは、米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長がそれまで無視してきた技術を講演の中で最初に高く評価するときだ。
ビル・ゲイツがインターネットとブラウザーという新技術を高く評価する講演を最初に行ったとき、わたしはパソコン業界がインターネット時代という新しいパラダイムに突入したのだと感じた。ビル・ゲイツが802.11という無線LAN技術を評価する講演を最初に行ったときも、携帯電話の第3世代よりも、家庭内の電気配線を利用したネットワーク技術よりも、無線LANが通信やネットワークの中心的な技術になるのだと確信した。ビル・ゲイツが講演の中でXMLというタグ付け言語を最初に評価したときも、ネット上のタグ付け言語の主流がHTMLからXMLに移行するのだと感じた。 なぜビル・ゲイツの一言でデファクトスタンダードが決定し、IT業界が新しい時代へ移行するのか。 それはマイクロソフトが可能な限り自社開発技術を推進しようとする会社だから。そのマイクロソフトが自社開発ではない技術を評価するということは、同社が自社開発技術の推進をあきらめたということを意味するからだ。つまり、それだけその技術が優れているか、既に覆せないほどのシェアを握っていると同社が判断したということになる。またその優れた技術をIT業界の巨人マイクロソフトが後押しを決めたわけだから、対抗技術の勝ち目は一切なくなる。それまで様子見を決め込んでいた他の企業までが一斉にマイクロソフト推奨技術に流れ、デファクトスタンダードが一気に確定してしまうわけだ。ちょうどグリーンスパンの一言で為替相場が決まるようなものだ。 そのビル・ゲイツがつい最近、ウェブログとその関連技術を評価する講演を行ったのだ。(ビル・ゲイツの英文講演録) これでマイクロソフトがウェブログに本腰を入れることが確定し、ブログを使った個人の情報発信が新しい時代を切り開くであろうことがほぼ確実となった。それでは、ブログとその関連技術が新聞業界にどのような影響を与えることになるのだろうか。次の書き込みで、考えてみたいと思う。 #
by tsuruaki_yukawa
| 2004-05-22 19:24
2004年 05月 19日
実は始めた理由は、既に書いた。最初の書き込みとして、書いた。書いたのだけれど、エキサイトブログの使い方に慣れていなかったので、誤って削除してしまったのだ。恐らくその書き込みを読んだ人は、3、4人だと思う。幻の書き込みとなった(笑)。
同じことをすぐに書き直す気には到底なれなかったので、しばらく放置していたが、やはりなぜこのブログを始めたのかは、一応書き残しておく必要があると思う。 一言で言えば、理由は「責任」である。「ネットは新聞を殺すのか」を出したあとで、いろいろな反響があった(書評の総括1,総括2)のだが、その中に「結局、新聞はどうなるのだ。どうすべきなのだ」というものがあった。「これは続編があるんですよね」という言い方で、結論が見えていないことを暗に批判した人もいた。自分自身も不完全燃焼のような感じを抱いていた。 そんなとき、電通の濱田さんから強烈な一言をいただいた。濱田さんは本当に不思議な人で、わたし自身も気づいていないような心の葛藤を、わたしよりも早く見つけ出し言葉にする才能がある。濱田さんと出会ったその日のことだった。「あんな本を書いたのだから、湯川さんには責任がある」と濱田さんは言い放った。ネットと新聞の関係がどうなるのかを追い続ける責任があるというのだ。その一言で、今まで抱えていたもやもやが一気に晴れたような気がした。 新聞はインターネットという暗闇の中に入った。そのことは拙著の中で示したつもりだ。しかし出口はどこなんだ。出口が見えるまで問題を追い続けるべきではないのか。中途半端な仕事ではだめなんだ。やり遂げる責任があるんだ、という思いが強くなった。 とはいうものの、自分一人で出口を見つけ出す自信はない。そんなとき、やはり濱田さんが久米信行さんというネットの達人に引き合わせてくれた。久米さんからは「メール道」というご著書いただき、そのエッセンスである「ギブ・アンド・ギブ・アンド・ギブン」という心構えを教えていただいた。情報は、出して、出して、出し続ける。見返りを期待せずに出し続ける。そうすれば、自然と情報が集まるようになる、というのだ。 今後は、自分のIT取材の中で得た、新聞業界に関係するような技術情報を、どんどんこの場で発表していこうと思う。メールマガジンも発行しよう。これまで新聞社さんに呼ばれてこの演題で講演させていただいたが、その際に名刺交換させていただいた人を中心に、このブログのことをお知らせしよう。書評や感想を書いていただいたネットユーザーにもお知らせしたいと思う。そして、草の根ジャーナリズムと報道機関が融合する新しい報道の形とはどのようなものになるのか、みんなで考えるブログにしたいと思う。 #
by tsuruaki_yukawa
| 2004-05-19 22:23
| このブログについて
2004年 05月 19日
このブログで取り上げてほしい情報があるんだけれどコメントやトラックバックできそうな関連ページがない、という方は、このページにコメントするか、トラックパックしてください。
#
by tsuruaki_yukawa
| 2004-05-19 15:08
| トラックバックセンター
|
ファン申請 |
||